各国通貨のイメージ写真

投資に一番向く通貨(将来値上がりする通貨)はどれでしょうか。政治・経済が安定している先進国の通貨?高金利通貨?それとも発展途上のBRICSの通貨?
※BRICS:Brazil, Russia, India, China and South Africa「ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ」

ただ、来週や1ヶ月後などの短期の予想は難しい(ヘッジファンドや短期の投機筋による仕掛けにあいやすい)ので、2〜5年後ぐらいに、通貨の価値が上がっているような投資に向く通貨のランキングとします。

また、今回はFXによく使用される通貨を対円とトレードした場合のランキングとします。ちなみに「Top10For」では下記のようにランキングされています。

Top10For「世界の最強の通貨トップ10」

翻訳はgoogleを元にしています。

1位. 米ドル:

米ドルは、最も強力で広く使われている通貨で、世界のすべての通貨と両替できます。アメリカの強力で強い経済がこの通貨を最強のものにしています。海外やオンラインショップでも、常に米ドルでの決済が提供されています。これらがUSDが首位となる根拠となっています。米国の経済と金融の力が世界でもっとも強力なので近い将来もそれが続くだろうと思われます。

2位.日本円:

日本円は、アジア諸国の強力な通貨です。日本円は日本が先進国になって以来、高いランクを保っています。

3位.ユーロ:

ユーロは多くの国際取引で使用されています。ユーロは様々な危機に直面していますが、この通貨の評価と力が低下したことはありません。

4位. スターリング(英ポンド):

ポンドは、19世紀には世界を制覇していました。そして今でも強力な通貨です。トレーダーは国際市場から購入を行うためにポンドを使用しています。

5位.カナダドル:

カナダドルは広く流通し、国際市場で取引されています。その交換レートは通常1米ドル= 1米ドルカナダに近いです。

6位.スウェーデン・クローナ:

スウェーデン・クローナは、重要で主要な通貨の一つです。スウェーデンは世界の鉄鋼及びパラジウムの主要生産国の一つになって以来、人気となっています。

7位.オージー(オーストラリアドル):

国際市場におけるオーストラリアの強力な金融・経済により人気となっています。

8位.ノルウェー・クローネ:

ノルウェーは世界の石油・ガス輸出国として認識されており、それがノルウェー・クローネを最強の通貨の一つに押し上げています。1870年代に導入されて以来上位にランクされています。

9位.香港ドル:

香港ドルは強力な通貨です。主に船舶の国際交通に使用されています。

10位.スイスフラン:

スイスフランは、第二次世界大戦中は重要な通貨でした。そして今でも国際貿易における最強の通貨の一つです。2003年までこの通貨は金と交換可能でしたが現在は変更されています。

情報:Top10For

首位が「米ドル」、2位が「日本円」だそうです。

まあ、これは「最強通貨」のランキングであって「値上がりする通貨」のランキングではないので、米ドルがトップなのは当たり前といえば当たり前ですね。日本円が2位は?ですが・・・。

そこで今回は、FXの取引であまり使用されない「スウェーデン・クローナ」「ノルウェー・クローネ」等を外した、対円で値上がりする可能性のある独自の通貨ランキングを行いたいと思います。


FX通貨ランキングに使用する通貨を決定する

それでは通貨ランキングに使用する通貨を決めたいと思います。

FXでよく使用されている通貨でないと、ランキングを行っても余り面白くありませんので、今回は下記の通貨でランキングを行います。

1,米ドル

  (1ドル=104円)
これは外せませんね。世界の基軸通貨でFXのトレードでは今でも人気です。はたして予想どおり一位になれるかどうか見物です。

2,ユーロ

  (1ユーロ=114円)
これも外せません。取引量は「米ドル」についで多いですから、最近のEUの様々危機がどう評価されるか注目です。

3,英ポンド

  (1ポンド=127.8円)
かつては世界の基軸通貨だった「英ポンド」。レートの変動率が大きく差益を狙うトレーダーに人気です。2016年6月にイギリスは国民投票でEU離脱が決定しました。

4,オーストラリアドル

  (1オーストラリアドル=79.7円)
資源国通貨でかつては高金利通貨として人気のあった通貨ですが、最近は政策金利1.5%(2016年10月)と随分寂しくなりました。結果は如何に・・・。

5,ニュージーランドドル

  (1ニュージーランドドル=74.8円)
主要輸出産業は酪農で「オーストラリアドル」と並んで高金利通貨として人気のあった「ニュージーランドドル」。2016年9月の政策金利2.0%。こちらも随分寂しくなりました。

6,スイスフラン

  (1スイスフラン=105円)
永世中立国で信用度も非常に高い「スイスフラン」ですが、「2015年1月15日のスイスショック」がありました。

7,カナダドル

  (1カナダドル=79円)
資源国通貨の代表の一つですが取引している方は少なそうです。ですがほとんどのFX会社でトレード可能ですので、出場します。

8,南アフリカランド

  (1南アフリカランド=7.4円)
資源国通貨でBRICS加盟国。高金利通貨で人気の「南アフリカランド」。リーマンショック以降対円で半分以下になっている価格はどう評価されるでしょうか。

9,トルコリラ

  (1トルコリラ=33.6円)
高金利通貨でリスキーな感じの「トルコリラ」。リーマンショック以降、対円で3分の1になっている価格はどう評価されるでしょうか。

10,中国(人民元)

  (1人民元=15.4円)
中華人民共和国の通貨「人民元」。世界第2位の経済大国ですが、最近は経済成長率は伸び悩んでいます。

価格は2016年10月19日ものです。

今回のランキングの基準は「物価」「物価上昇率」「人口推移」「経常収支」の4つを総合的に評価します。

一番の評価点は「物価」です。現在の物価が他国と比較してどの程度のものかを評価します。

例としてどのような通貨が上位になるかというと「日本に比べて物価が安く、物価上昇率が低く、人口が増加傾向で、経常収支がプラスの通貨」。このような通貨は今後とも売り込まれることは少ないと見ています。

反対にどのような通貨が下位になるかというと「日本に比べて物価が高く、さらに物価上昇率も高く、人口が減少傾向で、経常収支がマイナスの通貨」。明らかに売り込まれそうな雰囲気の通貨ですが、こういった通貨のランクが下がります。


各国の物価対決

物価を検証する指数として、よく知られているビックマック指数を紹介します。 ビッグマック指数は各国の経済力を測るための数値で、イギリスの経済誌The Economistが1986年から毎年発表しているものです。ユーロについては「ドイツ、フランス、イタリア、オランダ、オーストリア、スペイン、ベルギー」7カ国の平均とします。

ビッグマックイメージ写真

ビッグマック価格ランキング(評価元データ)
順位 価格(円) 価格(ドル)
1位 スイス 703 6.59
5位 アメリカ 538 5.04
7位 イタリア 493 4.62
8位 カナダ 491 4.60
9位 フランス 482 4.51
13位 ベルギー 464 4.35
14位 オーストラリア 459 4.30
15位 ニュージーランド 451 4.22
16位 ドイツ 445 4.17
20位 オーストリア 423 3.96
21位 イギリス 421 3.94
23位 スペイン 411 3.85
24位 オランダ 405 3.80
29位 トルコ 377 3.53
31位 日本 370 3.47
43位 中国 297 2.79
52位 南アフリカ 224 2.10
情報:The Economist - Big Mac index
このデータは(1ドル=106.73円)で計算しています。

「物価」対決結果

物価が日本と比較して高いと対円で売られ(通貨が安くなる)、安いと対円では買われる(通貨が高くなる)可能性があると判定します。日本とのビッグマック価格がどのくらい離れているかをポイントとし、物価については為替に与える影響が大きいのでその分を加算します。

物価対決結果は下記のようになりました。マイナスになっている通貨は対円で今後安くなる可能性があます。物価だけで見ると南アフリカランドと中国(人民元)以外は対円で下落する可能性があります。

それにしてもスイスの703円のビックマックにはびっくり!「びっくりマック」ですね(*´∀`)こんなに物価が高いにもかかわらず2015年1月15日の「スイスフランの上昇を抑える目的の1ユーロ=1.20スイスフランの上限を撤廃する(スイスショック)」と発表したのはなぜなんでしょう。ワザとかな?

1位 南アフリカランド
3.95ポイント
2位 中国(人民元)
1.97ポイント
3位 トルコリラ
-0.19ポイント
4位 英ポンド
-1.38ポイント
5位 ユーロ
-2.06ポイント
6位 ニュージーランドドル
-2.19ポイント
7位 オーストラリアドル
-2.41ポイント
8位 カナダドル
-3.27ポイント
9位 米ドル
-4.54ポイント
10位 スイスフラン
-9ポイント


各国の物価上昇率対決

直近の2012〜2015年の物価上昇率の平均を元に、ランキング評価元データを作成します。

物価上昇率(評価元データ)(%)
2012年 2013年 2014年 2015年 平均
アメリカ 2.078 1.467 1.610 0.118 1.31825
ユーロ圏 2.499 1.347 0.431 0.033 1.0775
イギリス 2.801 2.568 1.472 0.050 1.72275
オーストラリア 1.686 2.475 2.464 1.532 2.03925
ニュージーランド 1.060 1.134 1.228 0.293 0.92875
スイス -0.699 -0.219 -0.012 -1.140 -0.5175
カナダ 1.530 0.925 1.920 1.105 1.37
南アフリカ 5.654 5.752 6.067 4.588 5.51525
トルコ 8.892 7.493 8.855 7.671 8.22775
中国 2.646 2.624 1.988 1.441 2.17475
日本 -0.056 0.341 2.761 0.792 0.9595
情報:World Economic Outlook Database

「物価上昇率」対決結果

物価上昇率が日本と比較して高いと対円で売られ(通貨が安くなる)、低いと対円では買われる(通貨が高くなる)可能性があると判定します。日本との物価上昇率がどのくらい離れているかをポイントとしています。

物価上昇率対決結果は下記のようになりました。マイナスになっている通貨は対円で今後安くなる可能性があます。物価上昇率だけで見ると、スイスフランとニュージーランドドル以外は対円で下落する可能性があります。スイスフランは物価が相対的に非常に高いので、デフレなんですね。それでも「物価対決」のポイントを吸収できていないようです。

1位 スイスフラン
1.54ポイント
2位 ニュージーランドドル
0.03ポイント
3位 ユーロ
-0.12ポイント
4位 米ドル
-0.37ポイント
5位 カナダドル
-0.43ポイント
6位 英ポンド
-0.8ポイント
7位 オーストラリアドル
-1.13ポイント
8位 中国(人民元)
-1.27ポイント
9位 南アフリカランド
-4.75ポイント
10位 トルコリラ
-7.58ポイント


各国の人口増加率対決

2015年の人口増加率を元にランキング評価元データを作成します。

人口増加率(評価元データ)(年率%)
2015年
アメリカ 0.784422625629869
ユーロ圏 0.239
イギリス 0.8093552727
オーストラリア 1.34230521538215
ニュージーランド 1.889045125
スイス 1.1936198767308
カナダ 0.863130607208001
南アフリカ 1.6480093312
トルコ 1.462404951
中国 0.5081367473
日本 -0.136430273792572
情報:世界銀行

「人口増加率」対決結果

人口増加率が日本と比較して低いと対円で売られ(通貨が安くなる)、高いと対円では買われる(通貨が高くなる)可能性があると判定します。日本との人口増加率がどのくらい離れているかをポイントとしています。

人口増加率だけを見るとすべての通貨はプラスポイントで、対円で値が上がる可能性があります。日本は少子高齢化で人口減少ですからこのような結果になりました。

1位 ニュージーランドドル
2.97ポイント
2位 南アフリカランド
2.62ポイント
3位 トルコリラ
2.34ポイント
4位 オーストラリアドル
2.17ポイント
5位 スイスフラン
1.95ポイント
6位 カナダドル
1.47ポイント
7位 英ポンド
1.39ポイント
8位 米ドル
1.35ポイント
9位 中国(人民元)
0.94ポイント
10位 ユーロ
0.55ポイント


各国の経常収支対決

2015年の経常収支を元にランキングデータを作成します。

経常収支(評価元データ)(U.S. dollars Billions)
2015年
アメリカ -462.965
ユーロ圏 365.717
イギリス -153.295
オーストラリア -57.978
ニュージーランド -5.594
スイス 75.822
カナダ -48.965
南アフリカ -13.668
トルコ -32.241
中国 330.602
日本 135.580
情報:World Economic Outlook Database

「経常収支」対決結果

経常収支が対円で日本より少ないと売られ(通貨が安くなる)、多いと買われる(通貨が高くなる)可能性があると判定します。日本との経常収支がどのくらい離れているかをポイントとしています。本当は対日本での経常収支にしたいところですが、情報源がないので対世界での経常収支です。

経常収支だけを見ると日本は経常収支がプラスなので、マイナスになる国が多いです。以外にもユーロ圏は経常収支が日本や中国よりも多いようです。

1位 ユーロ
0.85ポイント
2位 中国(人民元)
0.72ポイント
3位 スイスフラン
-0.22ポイント
4位 ニュージーランドドル
-0.52ポイント
5位 南アフリカランド
-0.55ポイント
6位 トルコリラ
-0.62ポイント
7位 カナダドル
-0.68ポイント
8位 オーストラリアドル
-0.71ポイント
9位 英ポンド
-1.07ポイント
10位 米ドル
-2.21ポイント

次はいよいよ、FX通貨ランキングの発表です。


FX通貨ランキング 結果発表!

それでは結果発表です。

結果発表イメージ

なかなか興味深い結果となっています。1位は「中国(人民元)」です。「米ドル」は9位という結果になりました。マイナスとなっているのは対円で売られる可能性のある通貨です。

ここ1年ほど売り込まれていた「南アフリカランド」も上がる可能性があります。物価が安いことが好材料で、最近の物価上昇率が余り高くないことも評価されているようです。

判定材料にGDPなどの国力を加えていませんし、指数で補正したりしてますので、あくまでも参考程度に考えておいてください。アメリカについてはこのマイナスを補えるだけの国力があり、現状釣り合っているのかもしれません。

ただ、投資という視点でいうとこのランキングは何となく納得できる部分もあります。先進国通貨は安定はしているかもしれませんが、この先の上昇は、さほど望めない可能性はありますが、発展途上の国は上昇の可能性があるとも見れます。

1位 中国(人民元)
2.36ポイント
2位 南アフリカランド
1.27ポイント
3位 ニュージーランドドル
0.29ポイント
4位 ユーロ
-0.78ポイント
5位 英ポンド
-1.86ポイント
6位 オーストラリアドル
-2.08ポイント
7位 カナダドル
-2.91ポイント
8位 スイスフラン
-5.73ポイント
9位 米ドル
-5.77ポイント
10位 トルコリラ
-6.05ポイント

日本で注意することは、物価上昇率のチェックです。政府日銀は日本の物価上昇率に非常に拘っていますので(国の借金を見かけ上減らすため?)、他国に比べて著しく上昇するようであれば、資産を外貨などに分散させる方が良いと思われます。

今回の通貨ランキングはいかがでしたでしょうか。次回は、GDPや給与なども判定材料に加えてランキングを行ってみたいと思います。


もし、外貨投資を始めるならば、銀行の外貨預金は手数料が高いので、FXを外貨預金のように利用されることをおすすめします。レバレッジ1倍以下なら外貨預金と同じでギャンブル的要素はありません。

外貨預金手数料:ドル円預け入れ・引き出し:2円=200銭(三菱東京UFJ銀行)
FX:手数料ドル円往復:0.006円=0.6銭 (DMM FX)

FX口座をお持ちでない方はこちらの記事を参考にしてみてください。


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